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コロナ禍以降、定着しつつあるリモートワーク。
出社に縛られない働き方は、住宅選びの基準にも変化をもたらしています。
特に福岡県では、都市部と郊外のどちらに住むかによって、暮らし方や働きやすさに違いが出るようになりつつあります。
そこで今回は、福岡県内でのリモートワーク向けの新築一戸建て選びについて、都市部と郊外それぞれの視点から解説します。
リモートワークで変わるライフスタイル
リモートワークも働き方のひとつとして定着した今、勤務場所が自宅であることを前提にした住宅も選択肢の一つとして挙げられます。
働き方の変化は、ライフスタイルとワークライフバランスに影響するため、これまでの住宅選びとは異なる視点が求められます。
通勤前提の住宅選びの視点
今も昔も、交通の利便性の良い駅近エリアは、新築一戸建ての価格相場は高いままです。
しかし、通勤前提の住まい探しでは、通勤時間短縮のために交通アクセスの良さを求めます。
自動車通勤ならば、勤務地までの距離、交通の安全性などが住宅選びには欠かせません。
その一方で、住宅の購入費用を抑えるために郊外の物件を希望し、多少の遠距離通勤も止むなしとする世帯もあり、通勤や通学の利便性の重要さを物語っています。
新たな住宅選定の必須条件
リモートワークでは、1日の大半を自宅で過ごすため、いかに快適に仕事ができる環境を得るかが重要です。
たとえば、以下の3つが挙げられます。
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集中できるワークスペース
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遮音性・防音性の高い構造
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電源や通信インフラの整備状況
配偶者や家族はテレワークに理解を示しながらも、つい、不用意にコミュニケーションを取り、その行動が仕事を邪魔してしまうことも考えられます。
ゆえに、公私混同に気を付けるという心構えだけでは防げないため、ワークスペースと生活空間の棲み分けがしやすい間取りや住宅設計が必要です。
その際は、視覚的な集中環境と実用的なインフラが不可欠で、オンライン会議を見据えて背景には生活感を出さない室内コーディネート、カメラ・マイクの位置まで考慮されたレイアウトが望ましいといえます。
遮音性や防音性は、住宅全体に考慮されていたとしても、ワークスペースは利用の仕方次第では購入後に手を加えなければならなくなる可能性もあります。
あらかじめ販売元に、防音や遮音に関する情報を聞いておくこともおすすめです。
電源や通信インフラについては、コンセントの有無やルーターの配置が通信速度の安定につながるため、コンセントや通信ケーブルの引き込み位置を確認しておくと安心です。
ワークライフバランスを意識した空間づくり
自宅での仕事は、オンとオフの切り替えが難しいという課題もあります。
最も効果的なのは、ワークスペースと生活空間の物理的な遮断です。
たとえばワークスペースを玄関側や2階に配置された間取りなら、生活空間との接点が遠くなり集中しやすい環境が得られやすくなります。
また、リモートワークがきっかけで、趣味や副業に時間を割けるようになった人も増加中です。
住宅の中に、学びの空間や自分だけのスペースを設けることで、心身のバランスを整えることにもつながります。
リビング横の小さな空間を多目的スペースにする、階段下を利用して収納付きのミニ書斎を設置するといった、空間活用の工夫も家選びの一部です。
福岡県のワークスペース付き新築一戸建ては、これから増えていくものと考えます。

福岡県の都市部に住むメリット・デメリット
福岡市の博多・天神・西新といった都市部は、リモートワーク時代でも高い人気を保っています。
仕事や生活の利便性が集中するエリアである一方、住環境のコストや音環境など、都市特有の課題も無視できません。
ここでは、都市部に新築一戸建てを構える場合のメリットとデメリットを整理します。
生活や仕事の利便性
都市部の最大の魅力は、生活に必要な施設が徒歩圏に揃っていることです。
駅・バス停、スーパー、医療機関、カフェなどがコンパクトにまとまっており、生活の効率が高まります。
中でも天神・薬院エリアは、再開発プロジェクトである天神ビックバンが順調に進んでおり、ビジネス街としての機能も上がる一方で、リモートワークの合間に散策目的でもアクセスしやすい環境です。
また、Wi-Fi完備のカフェやコワーキングスペースが豊富で、家と外で働く場を選べる点も大きな利点があります。
特に副業やフリーランスの方にとっては、「住む場所=働く場所」としての機能性が高い都市部は魅力的な選択肢といえます。
住環境コストとプライバシー
都市部の新築一戸建てでは、土地面積に制限があるため、駐車場や庭付きの物件は少なくなりがちです。
価格に対してスペースが限られ、隣家との距離も近くなる傾向があり、音の問題やプライバシー確保の問題も少なくありません。
また、固定資産税などを含めた、生活全体のコストが上昇しやすいのも事実です。
リモートワーク中心の生活では外出機会も少なくなるため、便利な場所にいる価値は、想定より高く感じられないこと懸念されます。
リモートワークに適した都市部の住まい
天神や薬院を離れたエリアでも、快適な環境は得られます。
たとえば西新や六本松は、文教地区として静かな住宅地が広がり、地価や生活の利便性も何ら問題はなく、リモートワークにも適しています。
通勤の利便性もありながら、落ち着いた雰囲気の中で仕事ができるエリアとして人気です。
建売住宅も安定して供給されており、限られた空間を活かした間取りには、工夫が見られます。
立地の良さと機能性を兼ね備えた物件は、都市部の近隣でも見つかる可能性は高いといえます。
エリアを指定できる福岡県内で販売中の一戸建て物件サイトで、価格をチェックできます。

郊外で想定される暮らし
福岡県の郊外エリアは、都市部へのアクセスも比較的良好で、機能面やライスタイルの都市化も進んでいることから人気が高まっています。
たとえば宗像市・糸島市・太宰府市などでは、自然の豊かさが残っており、地価も都市部と比較して割安なため広々とした住環境が得られやすく、コストパフォーマンスの面では注目です。
通勤を前提としない働き方だからこそ、ゆとりあるライフスタイルを好む場合におすすめといえます。
コストパフォーマンスの魅力
郊外の魅力は、やはり購入コストの割安さと空間のゆとりにあります。
都市部と同じ予算でも、広い敷地に駐車場や庭付きの一戸建て住宅が手に入りやすい環境です。
新興住宅地であれば街並みも整っており、資産価値が維持されやすい点も、見逃せません。
通勤や住宅コストの負担が軽くなれば、教育費や趣味などにも十分な手当てが可能です。
子育て世帯にとって、教育費用の負担は大きいものとなるため、教育格差を感じないためにも、一戸建て住宅の購入後の家計状況も考えなければなりません。
生活利便性や公共サービス
郊外で快適に暮らすには、生活インフラの整備状況を見極める必要があります。
生活関連施設や医療機関、学校を始めとする公共施設などのアクセスなど、家探しの段階で現地確認できることが理想です。
たとえば、糸島市の筑前前原駅周辺や太宰府市の五条地区などは、交通・生活の両面でバランスが取れており、移住先としても人気が高まっています。
子育て支援や福祉など公共サービス内容については、自治体によって異なるため、制度面の比較もおすすめします。
地域によっては、防災体制や町内会活動の頻度などに独自の文化が続いている可能性もあるため、事前の情報収集や見学は安心材料です。
リモートワークに適した郊外の住まい
郊外での住宅選びでも、「静音性」と「通信環境」の確認は欠かせません。
幹線道路沿いや学校の近くなど、音の影響を受けやすい場所は避けるのが無難です。
特にリモート会議が多い場合は、周囲の環境が集中力に影響します。
住宅仕様として光回線設備は導入済みか、さらにはプロバイダーや回線業者による通信速度の予測値なども事前に確認することをおすすめします。
最近では、高速回線対応を前提とした建売住宅も増えてきており、テレワークを想定した配線設計が施された物件も増加中です。
引っ越しを機会に、通信業者の乗り換えによるコストダウンも検討しましょう。
静かな郊外の住宅街も福岡県では一戸建てが売れ筋です。

モデルケース別のおすすめエリア
新築一戸建ての購入において、エリア選びは家族構成やライフスタイルと密接に関わります。
幸いにも福岡県内には多様な居住エリアが存在し、それぞれのニーズに合った選択が可能です。
ここでは、子育て世帯・共働き世帯・単身世帯の3タイプをモデルに、おすすめエリアと理由について考察してみました。
子育て世帯:教育と安心を重視する家庭に
子育て世帯が重視するのは、安全な環境と教育施設の充実ぶりで、例として太宰府市と春日市を挙げてみます。
太宰府市は教育に熱心な家庭に支持されており、学校や文化施設が充実。
梅林や自然公園も多く、のびのびと遊べる環境が整っています。
西鉄電車を利用すれば、福岡市中心部にもアクセスしやすく、教育と通勤のバランスが取れたエリアです。
春日市も、保育園や学校が多く、待機児童対策にも力を入れています。
春日公園周辺は、子育て支援施設や図書館が徒歩圏にあり、共働き家庭にも嬉しい生活環境が整っています。
共働き世帯:通勤・家事・育児をバランスよく
共働き世帯には、通勤あるいは在宅勤務のどちらの就業形態でも、不自由が少ない都市近郊のエリアが適しており、ここでは筑紫野市と那珂川市を挙げます。
筑紫野市はJRと西鉄電車の両方が利用でき、博多・天神エリアへのアクセスがスムーズです。
大型商業施設や病院も揃っており、忙しい家庭にとって暮らしやすいエリアで、最近では、テレワークを意識した書斎付きの建売住宅も増えています。
那珂川市も福岡市に隣接しながら、自然と利便性を併せ持つ地域です。
移住支援制度も充実しており、家庭向けの住宅地として人気が高まっています。
共働きに配慮した家事動線を重視した物件が多く、日々の負担を軽減できる住まいが選べます。
単身世帯:自分らしい時間と空間を大切に
単身で働くリモートワーカーには、利便性と静けさを両立できる場所が、住まいの環境からしてもおすすめです。
たとえば西新や六本松は、その条件に合致するエリアといえます。
西新は文教地区として知られ、落ち着いた雰囲気の中に、商業施設や飲食店、図書館が整っています。
仕事と生活の切り替えがしやすく、自分の時間を有効に使いたい方に向いており、共働き世帯を経て子育て世帯になったとしても暮らせる環境が魅力です。
六本松も、再開発により住環境が整備された人気エリアで、都市部のような利便性と静かな住宅街が共存しています。
単身世帯だとしても、一戸建て購入という選択肢が現実的に考えられるエリアです。

まとめ
リモートワークの普及により、福岡県内での住宅選びの条件は、職場への近さより自宅での快適さへと大きくシフトしています。
都市部には生活利便性や交通アクセスといった強みがあり、郊外にはコストパフォーマンスや自然との共存といった魅力があります。
どちらを選ぶにしても、働き方や家族構成、将来設計に合わせた判断が求められます。
福岡県でリモートワークに適した一戸建て住宅を探したいときは、リブワークのe建売netにお任せください。
また、福岡県でワークスペース付き新築一戸建て住宅の購入を検討している方は、リブワークにぜひご相談ください。