2025.05.01
一戸建て 環境

【2025年版】GX志向型住宅とは?ZEHを超える次世代省エネ住宅は福岡県の一戸建て住宅のトレンドに?

2025年福岡県で主流になる?GX志向型住宅の解説やメリットやデメリットやGX志向型住宅購入の対策など解説まとめ

目次

 

住宅業界では、環境配慮型の住まいへの関心に対応する動きが、またまた高まっています。

その証拠に、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が普及する中、さらに一歩進んだ「GX志向型住宅」が新たなトレンドとして注目されています。

2050年のカーボンニュートラル実現に向けた環境性能だけでなく、快適性や災害対応力も向上させた次世代住宅は、一戸建て住宅の標準仕様になっても不思議ではありません。

そこで本記事では、GX志向型住宅について、基本的な特徴やメリット・デメリットについて少し詳しく解説します。

GX志向型住宅とは

まず、GX(グリーントランスフォーメーション)とは、政府広報オンラインの言葉を借りると、「温室効果ガスの排出削減と経済成長の両立に向けた社会変革の取組」です。

この考え方を取り入れたのがGX志向型住宅で、従来のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)より高い省エネ性能を備え、カーボンニュートラルの実現に向けた、住宅分野での取り組みを加速させるモデルとして注目されています。

ZEHからGX志向型住宅へ

ZEHは、高断熱・高気密な設計と高効率設備により、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにする住宅です。

しかし、2050年カーボンニュートラルという政府目標の達成には、さらなる取り組みが必要となりました。

そこで登場したGX志向型住宅は、ZEH以上の性能が求められています。

  • より厳しい断熱性能基準

  • 高い一次エネルギー消費量削減率

  • HEMSによる効率的エネルギー管理

  • 住宅ライフサイクル全体での環境負荷低減

  • 災害対応力の強化

GX志向型住宅は、福岡県の住宅市場においても新たなトレンドとして広まると考えられるため、最新の動向をキャッチすることが重要です。

ZEHとGX志向型住宅の比較

ZEHとGX志向型住宅の主な違いとして、以下の3点が挙げられます。

  1. 断熱等性能等級
    ZEHでは断熱等性能等級5以上が基本条件でしたが、GX志向型住宅では等級6以上が要求されます。

  2. 一次エネルギー消費量削減率
    再生可能エネルギーを見込まない場合、ZEHでは20%以上が条件でしたが、GX志向型住宅では35%以上が求められます。
    (太陽光発電など再生可能エネルギーを見込む場合、GX志向型住宅は100%の削減率)

  3. HEMS導入
    家庭内でエネルギーの使用量などを監視、コントロールするHEMS(ヘムス:ホームエネルギーマネジメントシステム)の装備が条件となります。

2025年3月時点では、HEMSの要件が公式に発表されていないため、詳細を待つしかありません。

間取りだけでも、福岡県の一戸建て物件を参考にして、アイデアを練っておくとよいです。

ZEHとGX志向型住宅の比較解説など詳しくまとめ

GX志向型住宅のメリット

GX志向型住宅は、省エネや環境への配慮が目立ちますが、経済・健康・防災面でも多くのメリットが得られます。

投資回収の可能性や快適な住環境の実現なども含めて、従来の住宅よりも期待できることについて、少し詳しく解説します。

補助金額が大きい

GX志向型住宅の最大の魅力のひとつとして、従来のZEH水準住宅を上回る手厚い補助金制度が挙げられます。

例えば、子育てグリーン住宅支援事業では、ZEH水準住宅の補助額が40万円に対し、GX志向型住宅では160万円です。

店舗併用住宅、二世帯住宅も対象となっています。

さらに、太陽光発電システムなどの導入においては、福岡県の各市町村単位で補助制度があるため、初期投資の負担が軽減される制度が充実しています。

光熱費削減の期待

ZEHよりさらに高い断熱性能と省エネ性能を持つことになるGX志向型住宅は、光熱費の削減効果も大きくなります。

太陽光発電システムが効率的に運用され、自家消費の割合が増えると、電気代節約の効果も高まり、初期投資の回収も早まることになります。

現在の光熱費と比較の意味でも、シミュレーションで初期費用の回収時期の目安を確認しておくことは、非常におすすめです。

時間に余裕がある場合は、例えば、高断熱性能を活かした全館空調や、住宅仕様の一部にパッシブハウスの概念を取り入れるなど、さらなる節約効果について検討する価値はあります。

健康・快適性の向上

GX志向型住宅の優れた断熱性能によって、外気温の影響を受けにくくなり、室内温度の変動が少ない快適な住環境が実現可能です。

部屋の隅々まで暖かい環境に変わることで、ヒートショックによる重大な健康被害の予防も期待できますし、手足が冷えやすい体質であっても、快適に過ごせる時間が増えると考えます。

そのほか、十分な換気能力が発揮できれば、結露や湿気によるカビの発生を防ぎ、アレルギー対策にも繋がります。

資産価値の長期的維持

環境性能の高い住宅は、将来的な資産価値の維持に貢献します。

2025年4月以降に施行される新築住宅の省エネ基準適合義務化、2030年以降のZEH基準への省エネ性能引き上げと続くことを考えると、GX志向型住宅は賢い選択といえます。

移住や住み替えの可能性まで考えると、省エネ性能の高い住宅は中古住宅市場でも高く評価されるため、資産価値を維持することは非常に重要です。

一般的な福岡県内の建売住宅の相場は、物件情報から確認できます。

災害時のレジリエンス

GX志向型住宅は、災害時のレジリエンス(回復力や耐力、適応力など)も大きな魅力です。

近年の自然災害の被害状況から見れば、自宅の防災機能の強化は重要な要素となっています。

優れた断熱性能と太陽光発電システムによって、エネルギー供給が途絶えた際も、一定期間の生活が期待できます。

ただし、GX志向型住宅に関しては、耐震性についての基準は定められていないため、どのレベルなのか、確認だけは忘れないようにしたいところです。

GX志向型住宅のメリットは補助金額がZEHと比べて大きいことや光熱費削減が期待できるところや健康快適性の向上や資産価値の長期的な維持につながるところや災害時のレジリエンスなど

GX志向型住宅のデメリット

GX志向型住宅には、省エネに関してはメリットが多い一方で、いくつかの課題も存在します。

導入を検討する際には、以下のデメリットもしっかりと理解して、総合的に判断できるようにしておくことが重要です。

初期投資額の高騰

現在、販売されている一戸建て住宅と比較して、これから売り出されるGX志向型住宅の販売価格(購入費用)については、コストアップは避けられないことが予想されます。

基準を満たすために、太陽光発電システムや蓄電池の導入が必須となるケースがほとんどで、数百万円レベルの費用が上乗せされます。

メリットであるはずの補助金では、とてもカバーできない状況であれば、長期間に及ぶランニングコスト低減に期待せざるを得ません。

ところが太陽光発電システムは、天候や四季の変化によって稼働率が左右されるリスクを抱えているため、資金計画は慎重を期することになります。

維持管理コストの増大

現在、2017年の改正FIT法により、ほとんどの太陽光発電に定期点検が義務付けとなっています。

頻度は4年に1回以上が推奨されていますが、点検を請け負う業者によって費用が異なるため、設置業者やハウスメーカーに相談するとよいです。

が、太陽光発電システムのパネルは20年以上持ちますが、パワーコンデイショナーや蓄電池は、おおむね10〜15年程度を寿命と見なしますが、あくまでも想定にすぎません。

台風や豪雨による破損やトラブルが発生すれば、部分交換や修理が必要となり、その分の費用負担も考慮しなければなりません。

面積や立地次第で補助金対象外

主要な補助金となる、子育てグリーン住宅支援事業の適用には、GX志向型住宅としての性能を有するのは当然のことながら、

  • 所有者(購入者)自らが居住

  • 住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下

  • 住宅が立地等の除外要件(※)に該当しない
    ※土砂災害特別警戒区域あるいは災害危険区域に立地していないなど

  • 不動産売買契約締結時点において、未完成または完成から1年以内であり、人の居住の用に供したことがない

  • 交付申請時、一定以上の出来高の工事完了が確認できる

といった条件もクリアする必要があります。

なお、補助金の手続きについては、ハウスメーカーなど事業者が行うため、購入者としては適用を前提として、見積もりの依頼や相談を行うとよいです。

続々と公開されている、福岡県の一戸建て住宅情報サイトでは来店予約も可能です。

GX志向型住宅のデメリットは初期投資額の高騰や維持管理コストの増大や面積や立地次第で補助金の対象外になり得ることなど

GX志向型住宅購入対策

福岡県内でも徐々に、GX志向型住宅の着工が増加する見通しです。

特に、人口の多い都市部を中心に、ハウスメーカーや工務店もGX志向型住宅の提案を積極的に行うと考えます。

初期費用の高さが心配かもしれませんが、以下の対策を講じることで、より有利に購入を進めることができます。

有利に資金計画をすすめる

販売は当面先になると予想しますが、建売のGX志向型住宅購入を視野に入れる場合、補助金の活用を含めた資金計画が鍵となります。

子育てグリーン住宅支援事業に加え、福岡県内の市町村独自の補助金に詳しいハウスメーカーだと安心です。

住宅ローンについても、「フラット35S」のような省エネ住宅向けを前提に、各金融機関が提供する、環境配慮型住宅向けの特別金利プランの有無もチェックしておくこともおすすめします。

ハウスメーカーも適用可能な補助金制度や、住宅ローンの優遇条件については情報を持っているため、十分に相談した上で資金計画に反映させましょう。

独自キャンペーンを知る

ハウスメーカーや工務店は、GX志向型住宅の普及促進のために、すでに独自のキャンペーンを展開しています。

その内容の多くは160万円の補助金、つまり子育てグリーン住宅支援事業をサポートするものです。

登録事業者以外は手続きができないため、ハウスメーカー選びに関しては、ひとつの判断基準になります。

その他、早期成約による特典など、他者との差別化を図るハウスメーカーも出てくる可能性もあるため、キャンペーン情報だけでなく、イベントや相談会などのチェックも欠かさないことをおすすめします。

GX志向型住宅の購入に向けた対策は有利に資金計画を進めることや独自キャンペーンを知るなど情報を集めること

まとめ

GX志向型住宅は次世代の省エネ住宅ですが、ハウスメーカーや工務店が実績を積み上げていくのはこれからです。

実際に、福岡県内のハウスメーカーや工務店は、注文住宅として独自キャンペーンを展開していますが、完成済みの一戸建て物件として購入したいと考えるなら、もう少し時間を要することが考えられます。

ただし、未完成の分譲住宅なら、GX志向型住宅へのアップグレードを相談してみる価値はあります。

福岡県で一戸建ての省エネ住宅を探したいときは、リブワークのe建売netにお任せください。

また、福岡県で新築の一戸建て住宅、省エネ住宅の購入を検討している方は、リブワークにぜひご相談ください。

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