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福岡県の一戸建て購入においては、メガバンクよりも地方銀行の住宅ローンを利用する傾向があります。
自ら銀行に出向くよりは、ハウスメーカーなどを通じて、地元に密着した銀行での住宅ローン審査を勧められるパターンも多いです。
中でも福岡銀行、西日本シティ銀行、北九州銀行は人気があり、住宅ローンの融資先としては、優先的に検討したい金融機関といえます。
そこで今回は、福岡県の主要な地方銀行三行について、住宅ローンの金利が有利となる金融機関を調査し、その特徴などをお伝えします。
これから福岡県で新築一戸建て購入の計画がある人は、参考にしてください。
福岡県主要銀行と住宅ローン
福岡県で住宅ローンを検討するのであれば、
に審査の申し込みを行い、最も金利の優遇を受けられる銀行を確認した上で融資を得ることがおすすめです。
またこれらの金融機関はそれぞれ特徴があり、実際に説明などを受ける段階で相性やサービスをチェックすることで返済への不安解消にもなります。
詳しくは後述しますが、日本銀行は2024年3月19日の金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除し、政策金利を0~0.1%程度に引き上げることを発表しました。
ゆえに、これから新築一戸建てを購入するのであれば、主要な銀行での住宅ローン金利の動向もある程度は探る必要があります。
福岡県の3大地方銀行
前述の三行は、個人向けの住宅ローンにおける融資残高が他の金融機関より多いことから、財政上の体力、実績、信頼性があると考えられます。
ネット銀行の方が、金利面での優位性はありますが、対人面でのサポートが受けられることは、やはり地銀の強みです。
ここで、福岡銀行、西日本シティ銀行、北九州銀行それぞれの2024年3月期短信から、住宅ローン残高を確認してみると、以下のようになっています。
金融機関
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住宅ローン残高(2024.3末)
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福岡銀行
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2兆2521億98百万円
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西日本シティ銀行
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2兆7420億39百万円
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北九州銀行
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2,659億円
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住宅ローンの借入先を選ぶ際には、景気の後退や為替の影響によっても揺らぎのない、強い銀行を選ぶことがセオリーと言えます。
マイナス金利解除の影響
そもそもマイナス金利とは、金融機関が日銀に預ける場合の金利を、マイナスにする制度のことです。
通常、金融機関が日銀へ預金すると、日銀は金融機関へ利息の支払いが発生します。
日銀からの利息が多ければ、リスクを取って民間に貸し出すことを控えることから、指市場の経済は停滞します。
これがマイナス金利、つまり、日銀へ預けた分の利息も金融機関が負担するしくみとなると、市場に向けて融資する方が金融機関としては利益を出す機会が増えるわけです。
となると、マイナス金利分をカバーするために、住宅ローンの金利を上げて少しでも多くの利息を得たいと考える金融機関も出てくる可能性も否定できません。
特に、金利の見直しが入る変動金利は、マイナス金利解除の影響を受けやすくなるとされており、固定金利も段階的に上昇するという見方もあります。
このことからも、福岡県で新築一戸建てを購入する際には、住宅ローン金利のベースとなる基準金利の動きをチェックし、最適な時期に借入できることがベストといえます。
ちなみに現状の金利で、住宅ローン支払い例と福岡県の新築一戸建て情報を、更新中です。

福岡銀行の住宅ローン
福岡銀行は住宅ローンの融資先として、福岡県内でトップクラスのシェアを獲得していることは、前述のローン残高を見てのとおりです。
また、ハウスメーカーなどから紹介も多いことから、かなり信頼性や評判も高い金融機関とも言えます。
そこで本章では、福岡銀行の住宅ローンにおける金利、特徴、メリットなどお伝えします。
変動金利と固定金利
福岡銀行の公式サイトで公開されている変動金利と固定金利の基準金利は、2024年5月現在、以下のようになっています。
金利タイプ
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保証料上乗せ型
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保証料一括型
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固定金利型2年
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2.85%
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1.45%
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固定金利型3年
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2.95%
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1.50%
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固定金利型5年
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3.10%
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1.60%
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固定金利型10年
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3.40%
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1.90%
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変動金利型
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3.075%
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0.975%
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全期間固定金利型20年
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‐
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1.95%
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全期間固定金利型25年
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‐
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2.40%
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全期間固定金利型35年
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‐
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2.55%
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特徴
2024年4月時点での帝国データバンク福岡支店の調査によると、福岡銀行は九州・沖縄のメインバンク企業数シェアは8年連続で1位となっており、地方銀行単体では全国で4位です。
また、ふくおかフィナンシャルグループのネットワークによって、熊本県などの他県からの情報も共有しており、トレンドに合った提案を得意としています。
仮審査の申し込みはWEBで完結するといった手軽さも、人気を後押ししていることもあり、団信も手厚く、なにより特別金利の適用も魅力です。
メリット
福岡銀行のプレミアム住宅ローンは、年0.475%からの適用金利のため利息の負担がかなり軽減されるメリットあります。
福岡県民であれば既に銀行口座を開設済みという人も多いことから、住宅ローンの融資相談もしやすいという面もあります。
ATMの数が多くメインバンクとして利用しやすい点があり、インターネットバンキングやアプリでは同行宛ておよび熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行、みんなの銀行宛てであれば、金額にかかわらず振込手数料は無料です。
ゆえに新たに口座開設しても使い勝手の良さがあります。

西日本シティ銀行の住宅ローン
西日本シティ銀行は他の金融機関にはない特徴があり、金利も抑えられていることから、住宅ローンの借入先に選ばれることが多いです。
福岡銀行と肩を並べる規模ですが、常に追いかける立場でもあります。
旧西日本銀行と旧福岡シティ銀行との合併(2004年)、長崎銀行の子会社化(2014年)などを含め、多くのグループ企業を抱えています。
この章では西日本シティ銀行の住宅ローン金利と特徴、メリットについて解説します。
変動金利と固定金利
西日本シティ銀行の公式サイトで公開されている変動金利と固定金利の基準金利は、2024年5月現在、以下のようになっています。
金利タイプ
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保証料上乗せ型
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保証料一括型
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固定金利型2年
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1.30%
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1.10%
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固定金利型3年
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1.45%
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1.25%
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固定金利型5年
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1.50%
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1.30%
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固定金利型10年
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1.80%
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1.60%
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変動金利型
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0.975%
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0.775%
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全期間固定金利型15年
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1.90%
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1.70%
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全期間固定金利型20年
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1.95%
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1.75%
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西日本シティ銀行には、上記以外にも全期間固定が15年から35年まであり、マイナス金利解除の対策として注目されています。
特徴
西日本シティ銀行は、住宅ローンの借入期間を最長50年に設定することができます。
ゆとりをもって月々の返済計画を立てたい場合は、検討の価値はあります。
また金利に0.1%をプラスすることで、団体信用生命保険を死亡や重大な障害状態だけでなく、がんおよび10種類の生活習慣病においても保障の対象にすることが可能です。
福岡県内で検討中の一戸建てが、省エネ住宅(ZEH住宅、LCCM住宅)であれば金利の割引もあることから、他行より優位性があると言えます。
これ以外にも、出産や育児で仕事を休業した場合は、元金の返済を最大5年間猶予できる等、顧客の状況に合わせたサービスが多いのが特徴です。
メリット
西日本シティ銀行の住宅ローンは、新規の融資以外にも借り換えのプランも充実しています。
住宅ローンを利用中でも、見直しの必要性を感じた場合は、土日に相談できる「ローン休日相談会」を実施している店舗で、相談が可能です。
メインバンクとして利用するならば、アプリで積立NISAや投資を手軽に実施することができますし、学生や社会人が優遇されるカードローンもあるため、家族全員がメリットを共有できます。
まずは、福岡県の新築一戸建てプラン検索と返済例を、チェックしてみましょう。

北九州銀行の住宅ローン
株式会社北九州銀行は、2011年に営業を開始した、福岡県では比較的新しい金融機関です。
山口銀行の北部九州23店舗を引き継ぐ形でスタートしており、住宅ローンの提案については十分にノウハウがある金融機関となっています。
この章では、北九州銀行の金利と特徴、メリットについて解説します。
変動金利と固定金利
北九州銀行の公式サイトで公開されている変動金利と固定金利の基準金利は、2024年5月現在、以下のようになっています。
金利タイプ
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保証料上乗せ型
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固定金利型2年
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0.600%
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固定金利型3年
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0.875%
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固定金利型5年
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1.075%
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固定金利型10年
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1.425%
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変動金利型
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0.600%
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上記のとおり、公式サイトで公開されている金利は、福岡銀行と西日本シティ銀行に比べて安くなっています。
そのため、金利の安さで選びたい場合は、優先的に審査を受けるとよいです。
特徴
北九州銀行は北九州市を中心に展開していることから、新築一戸建てを北九州市で検討している人に向いています。
住宅ローンの金利を、
- 固定金利型
- 変動金利型
- 双方向金利選択型
- 段階金利型
の4つの中から選べることも特徴です。
変わり種としては、八幡中央支店は地元のベーカリーショップとのコラボ店舗として、人気があります。
メリット
北九州銀行は、福岡銀行や西日本シティ銀行と比較しても、金利が安いことから、余裕を持った返済計画が可能というメリットがあります。
さらに「がん保障特約付住宅ローン」「就業不能特約付住宅ローン」であれば、金利の上乗せはありません。
また条件によっては、一部繰上返済手数料や金利選択手数料が無料になります。
店舗については、北九州市に集中しているわけではなく、福岡県内で広く店舗を展開していますから、低金利の恩恵を受けられるチャンスはあります。

まとめ
福岡県では地方銀行のサービスが充実しており、新築一戸建てを購入する際に、住宅ローンの検討は地方銀行から検討することもポイントです。
ネット銀行の低金利が注目されがちですが、返済期間中の失業や就業不能といった不測の事態への対応は、担当者によるサポートが心強いとも言えます。
特に、福岡銀行、西日本シティ銀行、北九州銀行は人気があるため、ハウスメーカーを通じての紹介や最新情報の入手も期待できます。
福岡県で一戸建て住宅を探したいときは、リブワークのe建売netにお任せください。
また、福岡県で新築の一戸建て住宅の購入検討、住宅ローン選びで迷っている方は、リブワークにぜひご相談ください。