2024.06.10
設備仕様

【2024年版】長期優良住宅と低炭素住宅どっちを選ぶ?補助金活用で福岡県に一戸建て購入!

長期優良住宅と低炭素住宅の特徴や違いや補助金についてなど解説

目次

 

一戸建ての購入を検討する際には立地や価格、金融機関の条件、補助金などをチェックすることになりますが、住宅の仕様も重要です。

福岡県内の一戸建てには、

  • 長期優良住宅
  • 低炭素住宅

として販売されていることもありますが、それぞれ認定を受けていると税制優遇や補助金制度の活用が可能になります。

そこで、この記事では長期優良住宅と低炭素住宅について、それぞれの特徴とメリット・デメリット、一般住宅より有利な特典などについて解説します。

これから新築の一戸建てを検討する人は、参考にしてください。

長期優良住宅とは

国土交通省では、

長期にわたり良好な状態で使用するための措置講じられた優良な住宅

を長期優良住宅と定義づけしています。

所管行政庁への申請によって長期優良住宅としての認定を受けるわけですが、具体的には、どのような仕様の住宅なのかについては、まだ、一般的な認知度が高いとは言えません。

この章では、長期優良住宅の特徴とメリット・デメリットについて解説します。

長期優良住宅の特徴

長期優良住宅は、以下の5つの大きな枠組みの措置が講じられている住宅を指します。

  1. 長期に使用するための構造及び設備を有していること
  2. 居住環境等への配慮を行っていること
  3. 一定面積以上の住戸面積を有していること
  4. 維持保全の期間、方法を定めていること
  5. 自然災害への配慮を行っていること

また主な認定基準としては、一戸建ての場合は、

  • 省エネルギー性
  • 耐震性
  • 劣化対策
  • 維持管理・更新の容易性

という4点が性能項目として挙げられ、それぞれ細かく基準値が定められています。

なお、福岡県内での長期優良住宅の認定実績は、令和5年度で5,099棟です。

数字だけを見ると認定のハードルが高い印象がありますが、毎年、増加傾向にあります。

長期優良住宅のメリット

長期優良住宅の認定を受けるメリットとしては、住宅ローン控除の借り入れ最大枠が増えるという点があります。

住宅ローン控除は借入残債(年末残高)に対して0.7%の所得税、もしくは住民税が還付される制度ですが、最大で13年間継続して適用が可能です。

ただし、この住宅ローン控除には借入額に制限があり、一般住宅では2,000万円(令和6年6月以前の建築されたもの等)ですが、長期優良住宅の場合は4,500万円まで拡大されます。

これ以外にも、長期優良住宅は他の税金や火災保険といった点で、次のような優遇措置があります。

  • 地域型住宅グリーン化事業
    最大70万円+加算あり(令和5年度の通常タイプ)
  • 子育てエコホーム支援事業
    最大100万円
  • 保険料が安くなる
    地震保険料の割引
  • 不動産取得税の控除額拡大
    1,200万円→1,300万円
  • 固定資産税の減税期間延長
    3年→5年
  • 登録免許税の税率引き下げ
    所有権保存登記:一般住宅0.15%に対し0.1%
  • 住宅ローン金利
    フラット35は優遇金利

長期優良住宅のデメリット

長期優良住宅としての認定を受けるためには、申請から2週間ほど待たなくてはなりません。

申請のための書類の準備もハウスメーカーなどが主体となって手続きをしてくれますが、万一、不備があれば着工の予定が延びるというデメリットがあります。

しかも認定のためのコストは自費です。

また、長期優良住宅の認定を受けるためには、さまざまな条件をクリアすることが求められます。

ゆえに必然的に建築コストが高くなる点も考慮しなければなりません。

さらには認定基準で維持管理・更新の容易性が求められるため、維持保全計画を立てて実行しなければならず、メンテナンスコストも欠かせません。

詳細については、福岡県内の一戸建てを検索した後で、リブワークにお問い合わせください。

長期優良住宅の特徴やメリットやデメリットなど解説

低炭素住宅とは

国土交通省では、

二酸化炭素を抑制するための低炭素化に資する措置が講じられている

建築物と定義しています。

具体的には、省エネ基準を超える省エネ性能を持つ、ということが求められます。

詳細は後ほど述べますが、前述の長期優良住宅が「長く安全に住む家」に特化しているのに対して、低炭素住宅は「省エネ」に特化していることが大きな違いです。

この章では、低炭素住宅が持つ特徴とメリット・デメリットについて解説します。

低炭素住宅の特徴

低炭素住宅は、

  1. 外皮性能(誘導基準)
  2. 一次エネルギー消費性能(誘導基準)
  3. 再生可能エネルギー利用設備の導入
  4. 低炭素化に資する措置
  5. 上記3.4のほかに所管行政庁が認めるもの

といった省エネ性能(1と2)と講ずべき措置(3~5)をもって認定されます。

外皮性能はZEH水準、一次エネルギー消費性能は省エネ基準より20%以上削減と、いずれもハードルが高い仕様です。

また、再生可能エネルギー利用設備とは、

  • 太陽光発電
  • 太陽熱、地中熱を利用する設備
  • 風力、水力、バイオマス等を利用する発電設備
  • 河川水熱等を利用する設備
  • 薪・ペレットストーブ等の熱利用

のいずれかを指し、これらの設備によって得られるエネルギー(創エネ)量と省エネでの削減の合計が、省エネ基準より50%以上低減することが求められます。

低炭素に資する措置については、下記の中から1つ選択することで、認定が受けられます。

  • 節水対策
  • エネルギーマネジメント(HEMSなどの設置)
  • ヒートアイランド対策
  • 建築物(躯体)の低炭素化
  • V2H充放電設備の設置

詳細は、福岡県内の一戸建て物件情報を検索の上で、リブワークにお尋ねください。

低炭素住宅のメリット

低炭素住宅は長期優良住宅と同様に、住宅ローン控除の借入限度額拡大や税制優遇、補助金制度の活用など、一般住宅と比較して特典があります。

また、省エネ性能もZEH水準であることから、光熱費を抑えられることも期待できることから、ランニングコストの優位性が出てきます。

長期優良住宅との比較で言えば、

  • 不動産取得税控除額
    長期優良住宅:1,300万円
    低炭素住宅:1,200万円
  • 火災保険(地震保険)の割引なし
  • 固定資産税の延長なし

といった差はありますが、一般住宅と比較すればメリットは多い方です。

低炭素住宅のデメリット

低炭素住宅は長期優良住宅ほどではないにしろ、一般住宅よりも建築費は高くなる傾向にあります。

また、「市街化区域限定」という制限があることから、物件のエリアが限定されてしまい、希望の変更を余儀なくされることもあります。

さらに市街化区域は土地の相場が高くなる傾向ですから、低炭素住宅を選択するならば、建築費と諸費用、土地代を含めた総額での見積もりをもらうようにします。

これも長期優良住宅と同じですが、低炭素住宅の認定における申請の手数料は自己負担です。

書類作成や実際の手続きは、ハウスメーカーが協力してくれますが、やはり不備の無いようにしたいことから、建築実績についても確認することをおすすめします。

低炭素住宅の特徴やメリットやデメリットなど解説

長期優良住宅と低炭素住宅どちらを選ぶ?

長期優良住宅も低炭素住宅も、メリットもデメリットも似た部分があり、どちらを選ぶべきか悩んでしまう人も多いです。

一言で違いを表すならば、

  • 長期優良住宅:長持ちさせたい
  • 低炭素住宅:省エネに配慮したい

ということになります。

そこで、二つの認定住宅を選定する際にポイントとなる「住宅ローンの優位性」「補助金額」「税制優遇の差」について、比較できるようお伝えします。

住宅ローンの優位性

住宅ローン控除の借入額やフラット35の金利優遇については、長期優良住宅と低炭素住宅に差はなく、どちらも同じ恩恵を受けることができます。

ただし、金融機関によっては長期優良住宅と低炭素住宅では、若干、金利に差をつけているケースもあります。

今の金利情勢ではネット銀行に優位性がありますが、福岡県内にある金融機関で実際に情報を入手することもおすすめです。

いずれにしろ住宅ローンを利用するでしょうから、現時点での借入希望を伝えつつ、審査についての意見を聞くことは決してムダではありません。

補助金の金額

地域型住宅グリーン化事業については、執筆時点(2024.4月)で令和6年度以降の情報は公開されていません。

仮に継続されるとするならば、長期優良住宅はベースとなる70万円に加算措置が考慮されるのは、低炭素住宅も変わりはありません。※

※令和5年度地域型住宅グリーン化事業補助金交付申請等手続きマニュアルより

また子育て世帯の住宅購入を斡旋するために、子育てエコホーム支援事業として、最大100万円の補助金を受けることができますが、低炭素住宅は補助の対象とはなっていません。

税制優遇の差

税制優遇においては、不動産取得税の軽減措置は長期優良住宅のみ1,300万円までと、低炭素住宅より100万円ほど拡充されています。

固定資産税も長期優良住宅は、減額措置が2年延長となって5年間ですが、低炭素住宅には3年間で一般住宅と同じです。

何となく長期優良住宅が有利なイメージがありますが、土地の取得費用、建築費、諸費用も含めた総額を算出して、コストシミュレーションをしなければ、どちらが有利であるとは言い難い面があります。

コスト面も重要ですが、どちらの仕様がライフスタイルに合うか、という目線で選択することをおすすめします。

長期優良住宅と低炭素住宅のローンの優位性や補助金の金額や税制優遇の差など比較

まとめ

長期優良住宅には「長く安全に暮らすことができる家」、低炭素住宅には「省エネ」というコンセプトがあり、どちらも税制優遇や補助金制度の活用が可能です。

またメリットとデメリットも似通っていることから、ライフスタイルにマッチする方はどちらかという考え方をおすすめします。

まず、ハウスメーカーに相談してトータルコストを概算で算出してもらい、初期費用とランニングコストと、予算との兼ね合いを確認することか先決です。

福岡県で認定住宅の一戸建てを探したいときは、リブワークのe建売netにお任せください。

また、購入を検討している方も、リブワークにぜひご相談ください。

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