2025.08.05
資金計画 住宅ローン

【2025年版】金利上昇局面で福岡県の新築一戸建て購入に固定金利の住宅ローンを選ぶ価値は?

2025年金利上昇の局面で選ぶ住宅ローンについて最新の住宅ローン金利や福岡県の住宅市場への影響や固定金利を選択することについての解説やまとめ

目次

 

日銀のゼロ金利政策廃止や円安ドル高の影響を受け、住宅ローンの金利は、この数年間で大きく変化しています。

現在の為替ギャップがすぐに埋まらず、日本の景気が順調に回復すると想定した場合、固定金利と変動金利は共に上昇するとも考えられます。

このような状況を想定して、固定金利の住宅ローンを選ぶとしても、金利動向は無視できません。

資金計画次第では家計に影響を受け、数年後に売却という顛末だけは避けたいところです。

そこで今回は、固定金利の住宅ローンに焦点をあてて、一戸建て購入の影響などについてお伝えします。

最新住宅ローン金利

住宅ローンの固定金利は、10年もの国債の利回り(長期金利)を基準金利として、さらに金融機関ごとに金利を上乗せして、店頭金利として表示しています。

一方、変動金利は短期プライムレートと呼ばれる、優良企業に貸付する短期的な利回りが基準です。

変動金利についても、固定金利と同様に金融機関ごとに金利が上乗せされています。

気になる金利動向ですが、この章では住宅金融支援機構が公開しているデータを基に、固定金利の最新情報(2025年6月上旬現在)と変動金利との差について言及します。

フラット35の金利推移と動向

フラット35が公開している最新の金利情報によると、融資率9割以上・借入期間21年以上のケースで最も多い金利は年1.89%となり、前月(2025年5月)比0.070%の上昇です。

また融資率9割以下・借入期間20年以下という短期借入でも年1.5%となり、固定金利で住宅ローンを検討する際には、最低でも1.5%の金利に設定されることをイメージしておく必要があります。

多くの金融機関では5月から引き上げられており、10年国債が継続的に上昇していることが要因となっています。

2025年4月は下降トレンドだったものの、2ヶ月間で中国国債を超える上昇幅を記録。

このトレンドが発生した大きな要因は、アメリカのインフレと利上げ、さらに日銀の金融緩和政策にあります。

アメリカは記録的なインフレ状態になっており、これに伴って米連邦準備制度理事会(FRB)は国債の利上げを決定し、連動する形で日本の国債も上昇しています。

さらに日銀は、2025年5月に残存期間5年超10年以下の国債買い入れ額を減額することを発表しました。

このトピックで投資家は購入を控える動きを取り、債権市場では国債が売却され、結果として利回り上昇となった背景があります。

2025年4月から5月にかけて、金融業界でこのような変動が起きたことで、フラット35の金利は上昇しましたが、国債の将来的な需要が急変しない限り今後も上昇トレンドで考えておくことがポイントです。

変動金利との比較

変動金利は、半年ごとに金利の見直しが発生しますが、固定金利よりも相対的に低いため、総支払額を抑えることができます。

そのため住宅ローンにおいては、変動金利に人気が偏りがちです。

後ほど、主要銀行の金利を一覧して頂きますが、変動金利一択と決めてかからずに、資金計画や返済の負担などを考慮して固定金利もチェックし、自分に合ったローンを選ぶようにしましょう。

下記に、メガバンクと福岡県内の有力銀行が公開している変動金利とフラット35の金利を表示していますので、金利差による総返済額の違いなどをシミュレーションしてみてください。

 

金融機関

最低金利(2025年6月時点)

フラット35

1.5%(融資率9割以下・借入期間20年以下)

三菱UFJ銀行

0.595%~

三井住友銀行

0.595%~

みずほ銀行

0.525%~

福岡銀行

0.875%~

西日本シティ銀行

0.875%~

 

なお、福岡県内においては、福岡銀行と西日本シティ銀行で約65.9%のシェアを誇ります。(日経新聞:2025.3.6付け)

また頭金0、ボーナス払い0での支払い例を知りたいなら、福岡県で販売中の新築一戸建て物件サイトが参考になります。

最新住宅ローン金利についてフラット35の金利推移と動向や大手銀行や福銀や西銀など変動金利との比較まとめ

福岡県の住宅市場への影響

新築一戸建ては、住宅価格や供給量が一定になることはなく、景気や地域によって変動します。

福岡県は天神や博多で大規模な再開発計画が進行しており、近隣の郊外エリアでは、今後の人口増加が期待されるところであり、住宅市場においても需要の高まりが見えています。

同時に地価や建築費用の上昇も予想され、価格への転嫁という不安材料は否めません。

福岡県で今後、新築一戸建てを購入予定がある場合は、買い時を判断する必要があります。

この章では、政府が公開している住宅着工統計から、福岡県のデータと金利上昇による家計への影響をふまえ、買い時がいつなのかを探ってみます。

新築一戸建ては買い時か

政府統計の総合窓口で公開されている建築着工統計調査によると、2025年4月の新設住宅の分譲一戸建て着工数は全国で8,169戸となり前年同月比マイナス22.8%です。

福岡県は253戸でマイナス42.6%となっていることから、供給が大きく落ちています。

全国でプラスとなった都道府県は9つしかなく、新築一戸建ては全国的にマイナストレンドの傾向と読み取れます。

建築資材の高騰などの影響も伺えますが、着工棟数の減少は、需要に対しての供給が間に合わず、さらなる価格の高騰などによって買い控え発生の可能性も。

その中で、コスパの良い物件は、あっさりと他の世帯に買われてしまうケースも想定され、比較検討期間の長さすらも購入リスクにつながります。

一方、新築一戸建てを販売している住宅会社の視点は、需要の高まりによって価格の値上げなど利益確保が期待できますが、買い控えの空気感を作らず、かつ、売れずに在庫を抱えることのないよう販売戦略を立てる必要があります。

竣工済みの新築住宅は、1年を経過すると中古住宅扱いとなるためです。

現時点での福岡県の新築一戸建て市場は、需要はあっても供給量が落ちているため、エリア次第ですが価格の高騰や競争相手増加の状況と考えられます。

とはいえ、需要はあっても売れにくい状況を避けたい住宅会社としては、特典などで差別化を図って購入促進を図ります。

しかし、販売状況次第では価格交渉できる可能性もあり、予算に近い金額で話がまとまれば、絶好の買い時です。

あえて、1年を経過した未入居の中古物件を探す、という手段もあります。

金利上昇による家計負担は?

住宅ローンの金利は今後も上昇傾向だと想定して、準備を進めるほうが得策です。

対応策のひとつとして、普段から生活費を圧迫しないよう、支出の内訳を細かくチェックして、少しでも返済の負担を軽減できるようにしておきましょう。

その上で期間限定の固定金利ローンを選ぶのであれば、固定期間が終了するタイミングで、どの程度の負担が増すのか試算し、固定期間中に繰り上げ返済を検討するといったものです。

全期間固定金利のフラット35であれば、節約や断捨離を継続する一方で、副業で副収入を得る道を探る、取引している金融機関で優遇金利の条件をチェックも忘れないようにします。

思い切って価格や住民税が割安なエリアで、一戸建てを購入する方法もあります。

新築一戸建ての検討対象は、どうしても仕様・間取り・価格・立地・利便性などに注目しますが、金利上昇傾向だからこそランニングコストを踏まえて判断することが重要です。

今のうちに、コスパの良い福岡県内の一戸建て住宅を探しましょう。

福岡県の新築一戸建て住宅について金利上昇の影響や買い時や家計負担について解説まとめ

固定金利を選択するなら

住宅ローンの金利タイプ変更は難しく、慎重に判断しなければなりません。

返済額が基本的に変わらない、固定金利を選択するのであれば、メリットだけでなくデメリットの把握も必要です。

メリットを把握しよう

固定金利のメリットは、期間中は金利が変動しないという点です。

変動金利は半年ごとに金利が見直されますので、将来的には月々の返済額が変動する可能性もありますが、その心配がないのは返済計画上の不安も抑えられます。

毎月の生活費を、大きく変動させたくない人には向いているといえます。

また、金融機関によっては、固定金利の方が団体信用生命保険のラインナップが多いという点も魅力の一つです。

団体信用生命保険は、債務者が契約中に亡くなる、もしくは重大な障害状態となった際に、住宅ローン残債の返済義務が免除されるという保険です。

今では、悪性腫瘍や三大疾病に罹患した場合でも、適用可能な商品もあります。

フラット35であれば、既に病気を患っていても融資可能な枠組みがありますので、健康面で不安がある場合は、対応の可能性は広がります。

デメリットへの対策

固定金利を選ぶデメリットとして、変動金利よりも金利が高くなる点は否めません。

たとえば3,000万円の住宅ローンをフラット35(融資率9割以下・借入期間20年以下)と三菱UFJ銀行の変動金利で検討した場合、月々返済額と総額の支払いは次のようになります。

 

金融機関

月々返済額

支払い総額

フラット35
(融資率9割以下・借入期間20年以下)

144,763円

34,743,155円

三菱UFJ銀行
変動金利の住宅ローン

79,141円

33,239,301円

 

上記のシミュレーションでは、月々の返済額で65,622円、総支払額で1,503,854円の差がでることが分かりました。

固定金利を選ぶのであれば、返済が十分に可能な収入が見込めるかを慎重に判断し、必要に応じて繰り上げ返済も視野に入れて、総額を抑える努力も重要です。

気になるエリアで、福岡県内の新築一戸建ての支払い例をご覧ください。

固定金利についてメリットやデメリットの詳細まとめ

まとめ

住宅ローンを組む際には、固定金利と変動金利のどちらを選ぶべきか悩む人も多いものですが、それぞれの特徴とメリット・デメリットを考慮しての決断が重要です。

また、福岡県では着工棟数が減少傾向にあるため、需要と供給のバランスが崩れているエリアもあり、希望の物件がスムーズに購入できない可能性もあります。

その一方で、価格や条件など交渉の余地を残しているケースもありますので、なるべく早く資金計画を立てたうえで物件を選択して購入できるよう、準備を進めておくことをおすすめします。

福岡県で一戸建て住宅を探したいときは、リブワークのe建売netにお任せください。

また、福岡県で新築の一戸建て住宅の購入を検討している方は、リブワークにぜひご相談ください。

補足

金利等については、今後、新たな情報が金融機関等を通じて発表される可能性があります。

本記事の内容は、執筆時点(2025年6月上旬)での情報に基づいているため、あらかじめご了承ください。

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